今日、オットの実家近くのショッピングモールで買い物をしたので、家に帰りがてらオットの実家に行ってみることにした。
行くと言っても、津波で甚大な被害を受けた地区でほとんど建物も残っておらず、オットの実家も津波で何もかも流されてしまったので、跡地を見に行ったと言った方が正確な表現なのだろうけど。
地区は許可証が無いと入れないようになっていたのだが、交通整備のおっちゃんに、実家を見にきたと話して融通して中に入れてもらった。
かろうじて残っている建物を頼りに、実家のあったはずの場所に車を走らせて行ってみると、家の周りの塀だけが残っていて、後は何も無くなっていた。
3月4月に来た時は、お風呂場とか台所のあった場所が何とか分かる程度には残っていたし、家の表札も奇跡的に玄関に留まっていたのだけれど、全部きれいに片づけられていた。
それを見たら、何だか泣けてきてしまって、ちょっと自分でもびっくり。
たった2年くらいしか付き合いはない場所なのに、でも2年のうちには良い事も悪い事も含めて色んな事があって、思い出が出来ていて。
ああ、もう二度と同じ景色は見られないんだ、自分の記憶の中でしか見られないんだ…と改めて考えたら、本当に切なくなってしまった。
軽々しく見に行ってしまって、実際にそこで生活していた人たちに対して申し訳ないような気持ちもあり、今日はちょっと沈んだ一日となったのでした…